コラム

湿気はバイオリンの天敵!! +αの対策でジメジメ季節を乗り越えよう

季節は梅雨、からの、夏。
ジメジメ・ムシムシ・もわっとした空気は、汗が体にまとわりついて、本当に嫌ですよね。

実はこの湿気。人間だけでなく、バイオリンにも悪影響なんです!!
私も今年の梅雨は、楽器にいろいろとトラブルがあり、先生や楽器屋さんに泣きつくことに。

本記事では、湿気がバイオリンに与える影響と、その予防や対策についてまとめました。

湿度が高いとどうなる?


バイオリンは木材でできています。

そのため、湿気が多い環境では、木材が水分を吸い上げ、楽器が膨張してしまうんです。

膨張すると、次のことが起きやすくなってしまいます。

弦が切れやすくなる

楽器が膨張することで、弦のハリが強くなります。

それにより、演奏中に切れてしまった、ケースから楽器を取り出したら切れていた・・・など、なんの前触れもなく突然切れた!ということが起きやすくなっちゃうんです。

私の場合は、演奏中に突然、一番張力が弱いはずのG線が見事切れてしまいました。
別の弦を鳴らしているときだったので、なぜいきなり!?とびっくりしましたね。

ペグが硬くなる

ペグは、音程を調整するネジの部分です。
バイオリンでは、音を鳴らしながら、左手でペグを調整して音程を合わせていきます。

実はペグも木材でできているので、湿度が上がると膨張します
そうなると、ネジの回りが悪くなり、音程調整が非常にしにくくなります。

特に力の弱い女性には、これが割と死活問題なんです!!

ペグは単純に回すだけでは楽器の外側に戻ろうとする力が働くため、渦巻を抱え込むように持ち、ネジを押し込みながら入れる必要があります。

しかし、手の小さい女性は、慣れるまでこれがかなりつらいです。
(特に右利きの方は、左手に力が入りにくいですからね)

そこでさらにペグが硬くなると、片手で回すのは非常に困難になります。

左手じゃ無理!!と、右手で力いっぱい回したら、勢いあまって弦が切れてしまった・・・・となることも。
劣化で切れるならまだしも・・・自分のミスで弦が切れてしまったら、とっても悲しいですよね。



カビ・サビにも注意!

バスルームや台所の水回りなどがかび臭くなるように、湿気が多い狭い空間は危険!

バイオリンの場合は、ケースに入れた状態で長時間置いておくと、カビ・サビが発生しやすいです。

発生しやすいのは、指で押さえる弦のほか、「あご当て」でしょうか。

ジメジメしていると汗もかきやすいです。
あご当ては指とは違い、ずっと離さず密着している部分ですので、汗や皮脂で落ちたファンデーションがついてしまいます!

それが残ったまま楽器を片付けてしまうと、カビや変色の原因に。
せっかくのバイオリンが、衛生面でも、見た目も、台無しですよね・・・・。



湿気を乗り越える!楽器のためにできること

まずは除湿や換気を!

楽器は少しでも風通しの良い、湿気がこもらない場所に保管しておきましょう。
除湿器を使った部屋に置いておくのもよいですね。

私は、広いリビングの、太陽光が直接当たらないところに置いています。

また、バイオリンをケースから出して弾くことも、楽器やケースの中の空気が入れ替わり、換気になります。
常日頃の練習が、衛生面でも大事なんですね♡

ペグが硬いときの対策

ペグの硬さを解消するために、「ペグコンポジション(ペグチョークともいいます)」というアイテムがあります。

まるでクレヨンのように、ペグの先に塗ってあげることで、ペグの動きを滑らかにしてくれます。

持っていると湿気の多い時期に便利ではありますが、使用頻度は少なめかも?

わざわざ購入するのもなぁ・・・という方は、楽器屋さんで塗ってもらってください!
プロの技で、その時の気候にあった硬さに調整してもらえますよ♪

私の場合は、湿気の多い環境へ引っ越しを控えていたため、そのことも考慮して調整してもらいました。
楽器の環境は人それぞれなので、楽器屋さんで見てもらう時は自身の生活環境を伝えることも、とても大事ですね。

使用後のお手入れは、クロス2枚準備しよう

これは季節に限った話ではないですが、バイオリンの日頃のお手入れでは、特に何もつけずに、布(クロス)で優しく汚れや油をふき取っているかと思います。

その際、①松脂をふき取るクロス②汚れをふき取るクロス の2つを用意していますか?

していない方は、なるべく分けるようにしましょう!
ふき取った松脂が擦られると、楽器を傷つけてしまいます

夏場は特に手汗がつきやすく、ふき取る力も強くなるかもしれませんので、こすり過ぎないように気を付けてあげたいところですね。

ただし、布自体の洗濯も忘れないでくださいね・・・!



まとめ

  1. 湿気でバイオリンが膨張すると様々なトラブルを引き起こしてしまう!
  2. カビ・サビにも注意!こまめな換気や演奏と、丁寧なお手入れを!

日本に住んでいるとどうしても湿度が高い季節は避けられません。
弦が切れちゃう、大事な楽器が汚れちゃうと、練習のモチベーションが下がっちゃいますよね!

その予防のために、その時に合ったお手入れや対策をしてあげることが大切です。

まだまだ暑さや高湿度は続きますが、なるべく涼しい環境で練習して、無理なくバイオリンを楽しみましょうね!!

貴女のバイオリンライフが、より楽しく充実したものになりますように。